【コラム】VIENNA CHAMBER STRINGS 1 と SYNCHRON-IZED CHAMBER STRINGS の サウンドの違いについて

先日、長年に渡って絶大な人気を誇った「VIENNA CHAMBER STRINGS 1」SYNCHRON PLAYER バージョンとなる「SYNCHRON-IZED CHAMBER STRINGS」がリリースされました。それ以来「VIENNA CHAMBER STRINGS 1」既存ユーザー様より、SYNCHRON-IZED 版はどう変わったのか?というご質問を多々頂いております。

エンジン、収録奏法、演奏性などなど色々と変わっており、一度で全てをご説明するのはなかなか難しいので、今回は「サウンドの違いについて」を簡単にご紹介したいと思います。

 


「VIENNA CHAMBER STRINGS 1」のサウンドは完全にドライな状態(=アンビエンスを一切含まない状態)で収録されています。加えて、各楽器はストリングス・アンサンブル/オーケストラのシートポジションにパンニングされていません。音の芯は強く、ステレオ幅も広い状態で収録されている点が特徴的です。空間作りはユーザー様がDAW の中で行って頂く音源です。

Violins 1 でノートC3/Sustain をベロシティ127 で鳴らした状態(左のPower Pan に注目してください)↓

 

新しく登場した「SYNCHRON-IZED CHAMBER STRINGS」は、1) CHAMBER STRINGS 1 の完全にドライなサンプルと、2) VSL が新設した大規模レコーディングスタジオ「Synchron Stage Vienna」のIR、3) Synchron Player 搭載リバーブを使用することによって、Synchron Stage Vienna っぽい空間づくりが成されています。ですので、プリセットをロードしてすぐ使える音源です。

Violins 1 でノートC3/Normal(Sustain) をベロシティ127 で鳴らした状態(左のPower Pan に注目してください)↓

 


以下のMIDI を両音源のアンサンブルパッチ(Violins 1 からContrabass までをひとつにしたもの)で鳴らしてみます。

黄緑のCC カーブはMIDI CC#2 のベロシティ・クロスフェード、紫のCC カーブはMIDI CC#11 のエクスプレッションです。

SYNCHRON-IZED CHAMBER STRINGS:デフォルト(リバーブON)

 

SYNCHRON-IZED CHAMBER STRINGS:リバーブをOFF

 

VIENNA CHAMBER STRINGS 1:デフォルト

 

上記を聴き比べて頂くと分かるかもしれませんが、SYNCHRON-IZED 版はCC カーブに対して発音が滑らかに変化するようになっています。

 


最後に

「VIENNA MIR PRO」やエフェクトプラグインで音作りするのが好きであったり、アンビエンスが強いオーケストラ音源やレコーディングしたデータに芯を加えたいような場合は、「VIENNA CHAMBER STRINGS 1」が向いています。

演奏性が良く、汎用性の高いサウンドで純粋に作編曲に専念したいような場合は、新しい「SYNCHRON-IZED CHAMBER STRINGS」の方が向いているのかな、と思われます。