劇伴~サントラ向けのサンプルパック・デベロッパー「GOTHIC INSTRUMENTS」Dan Graham 氏インタビュー

ビギナーからエキスパートまでを満足させる、劇伴やサントラに最適なアンビエンス~テクスチャを生み出すKONTAKT ライブラリをリリースするデベロッパー「GOTHIC INSTRUMENTS」。その共同創設者であり中心的クリエイターの1人であるDan Graham 氏に、GOTHIC INSTRUMENTS の成り立ちや、製品のポリシーなどを伺いました。

 


- GOTHIC INSTRUMENTS の設立や、インストゥルメントの開発を行うに至った経緯をおしえていただけますか?

そうですね、最初はただの趣味という感じでした(笑)。それと自分の仕事柄、楽曲制作にサウンドセットが必要だったので、先ずはシンプルなサンプルライブラリを自分で作ってみることにしました。これが上手くいったので製品にできるかなと思い、2006年に初めてZERO-Gにサンプルパックを提供して販売を開始しました。それからいくつかのライブラリをZERO-Gでリリースしたのですが、ユーザーからの反応が良くて。だったら自分で会社を立ち上げてしまおう、サンプルライブラリもインストゥルメントも作ってしまおうと思ったのです。

独自にインストゥルメントを開発し始めたのが2014年です。たくさんの試行錯誤を繰り返しての開発だったので、完成までには1年を費やしましたが、需要が多くリリース当初から売り上げも立ちましたし、たくさんの素晴らしいレビュー/フィードバックをいただきました。それ以来、自分の中では未だに仕事と趣味とが一緒になっている雰囲気です。

GOTHIC INSTRUMENTS チームとしては2名がフルタイムで働いていますが、あとはフリーランスですね。サウンドデザイナー、プリセットのプログラマー、グラフィックデザイナーはみんなフリーランスです。

 
- GOTHIC INSTRUMENTS 製品の開発を行う上で、最も気を付けているポイントなんでしょうか?

すぐ頭に浮かんできたのは【サウンドのクオリティ】です。もちろん、これはみなさん当たり前に大切にしているポイントですよね(笑)。では、質の良いサウンドをお届けするにはどうしたら良いか、それはサウンドを生み出すデザイナーがキーポイントになってきます。GOTHIC INSTRUMENTSのサウンドは、Alessandro Camnasio氏がほどんど担当してくれています。彼は、ハリウッドで映画トレーラーのサウンドエフェクトを作成するなど経験も豊富で、非常に腕が良いです。彼と一緒に仕事をし始めてから、かれこれ5年になるかな…、とにかく彼の作るサンプルは手を加える必要がないですし、いつも即戦力になるサウンドを作ってくれます。

あと、次に大事なのは【操作がシンプル】であることです。

 
- 確かにGOTHIC INSTRUMENTSのインターフェースは他のシネマティック系インストゥルメントと比べると比較的シンプルですね。

メインのインターフェースにはシンプルに6つのダイアルを配置しているので、初めて使うユーザーにとってもわかりやすく、簡単にサウンドを生成できるようになっています。使い方に馴れてきたら、画面左下のタブで画面を切り替えて、より細かい作業をすることもできます。

他に気をつけていることは、【表現の柔軟性】です。“単一のサウンドしか出せない”なんてことがないように、常にサウンドをフレキシブルに調整できるようにしています。例えば、とても静かでソフトなタッチから、アグレッシブでワイルドなサウンドまで、表現の幅を最大に持たせるようにしています。そしてこれもまた6つのダイアルをひねることで簡単に調整することが可能です。

最後に、【操作性の高さ】も大切にしています。[EXPERT]画面や[ARP]画面など、細かい設定が可能であっても、その操作が複雑にならないよう心がけています。

以上の中で、最も気をつけているのはサウンドのクオリティーですね。

 
― Dan さんは、ご自身もコンポーザーとしての一面をお持ちですが、その活動はGOTHIC INSTRUMENTS 製品にフィードバックされていますか?

はい、それはもう大いにフィードバックされています!私はテレビ番組や映画トレーラーに楽曲を提供しているのですが、ほとんどの場合、アトモスフィアな楽曲を作ってくださいと頼まれます。そんな中で、アトモスフィア・トラックを製作している際は、いつも同じような手順を踏んで作っているなぁと気付きました。例えば、先ずベース・ドラムを作って、中間にコードを入れる、そうすると曲に厚みが出ますね。そして上モノをのせていく。高い音程や低い音程にはコードはあまりいれずに、単一の音がやっぱりいいですよね。そんな流れで、どれもいつも同じフォーミュラ(計算式)で作っていることに気が付いたのです。GOTHIC INSTRUMENTS のDRONAR シリーズを使えば、自動的に2 ~3ノートをトーンダウンさせることができますし、自動的にレイヤーを生成できます。なので、重ねる音を何時間もかけてオーディションしたりといった作業は必要なく、いくつかのサウンドを一度に組み合わせて作業ができます。レイヤーを重ねていく時間を省き、一度に全部のサウンドをコントロールし、あっというまにアトモスフィア・サウンドを生み出すことができますよ。

 
- 最後に、GOTHIC INSTRUMENTS の新たな展開などの予定はありますか?

もちろんありますよ!新たな展開としてはBEAT TRIXというパーカッションループを制作予定で、パーカッションループをリアルタイムに、そしてクリエイティブに操作できる製品を考えています。お楽しみに!

 


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