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『SXSW Music Gear Expo』社長レポート!

2013年3月18日 09:42 by T

こんにちは、クリプトン伊藤です。米国テキサス州オースチンで開催の、テクノロジーと音楽の祭典『SXSW』に行ってまいりましたが、その会場内で開催された小さな楽器の見本市『Music Gear Expo』の様子が面白かったのでレポートします。

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楽器の見本市と言えば、毎年カリフォルニア州アナハイムで開催の『NAMM Show』が有名です。このブログでも毎年現地の模様をレポートしてますね。このMusic Gear Expoは、NAMMとは比べものにならない小さなものですが(多分1/100以下)、驚いたことにNAMMで見たことのない不思議な楽器が沢山出展されてました。


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まずこのギターですが、コードを押さえる左手側に対して、弦を弾く右手側が、あべこべになってます。。。これどうやって弾くかと言うと、実は写真のおじさんが手に持っているドラムスティックでお分かりの様に、弦をスティックで叩いて演奏します。JasperBridgeというメーカーのPercussive Guitarというものです。

http://myjbridge.com


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こちら見てお分かりの様に、オイル缶をボディにしたギターです(笑)。詳しくはBohemian Guitars社のサイトをご覧ください。

http://www.bohemianguitars.com


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こちらは、SXSWで話題になった新しい鍵盤楽器『ROLI』です。この楽器は、通常のMIDI鍵盤と同様に、白鍵部分と黒鍵部分があります。各鍵盤部分は、コブの様になっていて、コブを押すと音がでます。全ての鍵盤は、全体をラバーで覆われており、グリッサンドが超スムーズです。また、鍵盤各々にリボンコントローラーの様なセンサーが付いていて、鍵盤を指で揺らしてやることでビブラートが付けられます。また、白鍵の手前側が、大きなリボンコントローラーになっており、レガートを付けて演奏できます。鍵盤楽器にして、バイオリンなどのフレット楽器の様に情感いっぱいの演奏ができるのがウリ。

http://www.weareroli.com

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ROLI本体には音源を持たず、Mac等パソコンから音源を提供する様です。こちらは、ROLIのコンソール画面。

この楽器、デモ演ができるほど完成されているのに、楽器の見本市でお披露目されたのは今回が初めてじゃなかろうか。少なくとも1月のNAMM Showでは見かけませんでした。新しい楽器のローンチを、NAMM ShowではなくSXSWにしたというのは、とても斬新ですし、今後同様のメーカーが続くと面白いです。


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こちらは、NAMM等でも良く出展しているReactableです。グラフィカルに音が操れる未来の楽器ですね。


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最後に、こちらはiPad/iPhone向け音楽アプリの共同プレゼンブース。Korg、Ableton,Propellerhdead、Moog、AirTurn、Reactable.DJ Mixer Appの各アプリが展示されていました。音楽を、iPadなどのガジェットで奏でることは、もう”常識”になってきましたね。

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