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[新作情報]総合ベース音源『Abstrakt Bass』紹介〜ダブ/ブラック/ロック編〜

2006年9月28日 19:42 by wat

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昨日一昨日のに引き続き『Abstrakt Bass』の紹介です。今回は、E.Bassにおける『VARI-AMP Technology』を使用したものを軸に、JAZZからDUB、HIP HOP、ROCKに関連して、デモソングの解説をしていきたいと思います。※できましたら、聴きながら読んで下さいませm(_ _)m

【デモソング&サウンド紹介】

Electric & Acoustic Bass「Blue Dub Bass Vari-Amp」
「ぶっといなコレ。マジ太い…」。このデモソングを初めて聞いた時、静かな社内で、怪しげな独り言を、一人、つぶやいてしまった逸品。ルーツダブ〜ニュールーツ&UKダブ〜ジャングル&ドラムンベースと、低音文化に、脈々と息づいてきたエレクトリックなダブベース・サウンド。世界中のサウンド・ライブラリの中で、これほどバッチリなパッチは無いでしょう。また、本ベース・パッチには、例の『VARI-AMP Technology』が使われており、絶妙な空気感が聴いて取れるかと思います。応用として、オフマイクのみで鳴らした、本ベースサウンドに、MINI MOOG等の独特のシンセベースを重ねて、新たなダブ・ベースを作るのも楽しいかと。キング・タビー〜エイドリアン・シャーウッド〜トワイライト・サーカス〜ルーツ・マヌーバ〜ベーシック・チャンネル(リズム&サウンド)と聞いてピンと来る方は特に、是非!

Electric & Acoustic Bass「Blue Finger Vari-Amp」
上記ダブベースのバリエーション的な、Finger Bass。『VARI-AMP Technology』全快で、イルビエント(死語)〜エレクトロニカ・ダブ的な”イル”なムードが”モクモク”です。さて、ダブに最適なベースパッチは、まだ他にも「BassMan Distant Dub」なんて名前の、見るからに煙たそうなベースパッチもあります(笑)。ビルラズウェル〜DJスプーキー〜DJオリーブ〜スペクターな”ズブズブ感”と言ったらマニアック過ぎ(言い過ぎ)に聴こえますでしょうか?

Electric & Acoustic Bass「Blunted Upright Bass」
Electric & Acoustic Bass「Blunted Upright Bass」(+ Brush drum)
Electric & Acoustic Bass「Slap Bassman」
アップライト・ベースによる、重厚なウォーキング・ベースが響き渡る一曲と、『VARIABLE AMBIENCE DRUMS』からBRUSH DRUMをフィーチャーしての一曲、加えてスラップ・ベースによるファンク!な一曲を。アップライトに関しては「ジャズど真ん中」というよりは、ジャズ・ファンクから、渋めのフューチャー・ジャズ(北欧系とか京都系とか)、ジャムバンド系で生きてきそうな、若干、硬質でライブな音色。こういった生音も、個性的&実用的なサウンド・デザインでフォローするのがSoniccoutureクオリティ。

Electric & Acoustic Bass「Blue Picked VARI-AMP」 + ABSTRAKT BASS「MEGA WAVE SOLO」
これぞ、21世紀型ダブル・ベース(ウッド・ベースじゃ御座いません)!!ミクスチャーなパンク/メタルでも、ディスコパンクでもロック系ならガッツリ☆アゲていける、強烈なコンビネーション。他にも「ディストーション&ドラマ・カテゴリー」は猛者揃いで、凶暴なロックとの融合に最適な音色が…。本作の潜在能力なら、リンプ・ビズキットからレディオ・ヘッド、ナイン・インチ・ネイルズ、スマッシング・パンプキンズの世界観まで到達出来るかも??

Dry Synth「Snoop Bass」
まあ、なんとストレートなパッチ名でしょう?別名「G-Bass」、「DreBass」といった所でしょうか?西海岸的な”低音最強に大きめ”しかも、くぐもらないで”超デッカイ音で聴こえる”ブリブリ☆ベース音。ごっついビートと一緒に、本気の改造車で、鳴らして欲しいですね〜。また、この歪み感の、絶妙なさじ加減もSoniccoutureクオリティ。こういった、ヒップホップで美味しい音も本作のポイントです。

…以上、汎用的なエレクトリック・ベースから、ダブ系に最適な超低音ベースを、ご紹介させていただきました。

明日は、いよいよリリース&紹介の〆(後編)となりますm(_ _)m。また、明日詳しいお話をさせていただきますが、この『Abstrakt Bass』は、日本の価格設定が、実は世界最安値。まず、Soniccoutureが日本のユーザーを重視している事。また、Soniccouture製品をブログで何度も”大切に”取り上げた結果と言えるかも知れません。