英国COMPUTER MUSIC 誌で、EXPONENTIAL AUDIO 社リバーブ・プラグイン「R4」が満点を獲得!

英国COMPUTER MUSIC誌7月号にて、EXPONENTIAL AUDIO 社リバーブ・プラグイン「R4」が満点を獲得しましたので、そのレビュー(和訳)をご紹介します!


EXPONENTIAL AUDIO R4 レビュー
アルゴリズム系リバーブを新たな高みへ

総評
R4はカラフルで柔軟性の高いサウンド、幅広い機能とシンプルなインターフェイスを備えた、EXPONENTIAL AUDIO 社最高のリバーブ・プラグインです。

 

プラス点

  • 美しいアルゴリズム
  • 細部まで調整可能な操作性とモジュレーション
  • 素晴らしいワープセクション
  • 醍醐味はテール・サプレッション機能

マイナス点

  • デモ版にもiLok 2が必要で、いくつかのノブはボタンの方が優れている。

 

もの凄く透明感あるNIMBUS とは反対に、“キャラクター・リバーブ”として誕生したR4(VST / AU / AAX)は、R2 の後続であり、そしてPhoenixVerb を更に強化したプラグインとなっています。

Lexicon 社の元開発者、マイケル・カーンズ氏が今回リリースしたR4 は、EXPONENTIAL AUDIO 社の新しい主力製品であり、素晴らしく卓越したリバーブ・プラグインです。

R4 はNIMBUS とよく似ていますが、[Early]と[Tail]のフィルターセクションには新しいモジュレーション・コントロールが追加され、更に [Chorus]と[Gate]タブが新しく追加されました。これらの新しい機能はR4 により一層の表現力を与え、NIMBUS とは一線を画すところです。

3つのフィルターセクションでは、アーリー・リフレクションとテール、そして入力信号のローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチフィルタリングをコントロールできます。コーラス・モジュールでは、テールのピッチと一緒に、[Early]と[Tail]のフィルターカットオフをモジュレーションするために使用できます。

ベースの4つのモードでは、LFOのフェーズと挙動を設定し、3つのターゲット(ピッチ/アーリー/テール)をそれぞれ別々のレート・ダイヤルで調整することができます。[Chorus]モードには、R4 に新しく追加された「Hall 2」アルゴリズムと、テールの密度を調整することができる”Rate”と”Depth”というノブが用意されています。この機能を使えばピッチを変えずにサウンドの厚みだけを時間の経過とともに変化させることができます。

その他Plate、Chamber、Hallといった、EXPONENTIAL AUDIO のファンたちが既に愛用しているアルゴリズムが搭載されています。パラメーターが多数搭載されてる[Gate]モードでは、テールのディケイ・エンベロープを細かくコントロールすることができ、80年代のドラムサウンドのようなエフェクト、またはそれほど目立たないようなエフェクトをかけたりすることも可能です。

 

素晴らしきR4

R4(そしてずーっと長らくEXPONENTIAL AUDIO 社の製品ラインナップにあり続ける他の製品)に、「Freeze」ボタンが新しく搭載されました。この機能がONの時はウェット・リバーブ信号を保持しながらドライ信号をを受け付けることができます。そして必要に応じてアーリー・リフレクションを通すかブロックするかを選択することができます。

R4 は映画音楽のサウンド・デザイナーたちが喜ぶプラグインです。そして、NIMBUS や他のEXPONENTIAL AUDIO 社製品に組み込まれている逸材機能も盛りだくさんです。アタック、アーリー・リフレクション・エンベロープ、個別に調整可能なテール、ER幅、鮮明なテール・サプレッション(ダッキングと入力/出力、または両方をオフ)、6種類のERパターン(そのうちの4つはR4に新しく搭載)、アーリー・リフレクションを自由に、またはホストのテンポと同期して調整できる機能、ワープセクションなど。(ワープセクションについては下記特集を参考にしてください)

またR4 にはNIMBUS のように、1,200種類を超える膨大なプリセットが収録されており、全て検索&フィルタリングが可能です。プリセットはざっくり、Standard、Dark、Lite、Narrow、Wideにグループ分けされています。

多くのアーティストに愛されるNIMBUS ですが、R4 は音響的にNIMBUS とは全く違うスタイルを持っているように感じます。フィルター・モジュレーション、Hall 2のアルゴリズム、Gate とFreeze 機能 – クリエイティブな潜在能力を秘めている点については、R4 は物静かな安定したNIMBUS よりも遥か上をいきます。

伝説的な大ホールから小さく質素なプレートまで、ユーザーに用意されたプリセットの数は単純に目を見張る量です。

最後に一言でまとめると、R4 は一つとして粗を見つけられない、完璧なクラシックスタイルのリバーブです。

 

ワープ機能

アナログやヴィンテージ・デジタル・バイブをR4 のテーブルに持ってくることをします。Warp セクションには、コンプレッサー、エキスパンダー、そして2種類のディストーションが用意されています。コンパンダーのCompression ノブでは「-24dB」から「24dB」まで削り取ることができ、スレッショルドで定めた値を超えたとき、設定した分のゲイン・リダクション、またはブーストが適用されます。11種類のニー・シェイプはゲイン変化の開始に作用し、2~50msのアタックと、30~15,000msのリリースタイムをエンベロープでコントロールすることができます。アナログ・スタイルのオーバードライブとしてはWarm 1、Warm 2、Crushの3種類があり、クロスオーバー・フリーケンシーは45Hz~4kHzに設定することができます。もしディストーションをローエンドに偏らせたい場合は、ウェット・シグナルが調整できるボリューム値よりも上。デジタル・マングリングにおいては、Word Size のコントロール範囲は12ビットから24ビットまで、2ビット単位で設定可能です。ローファイなサウンドを出したいときにどうぞ。