プロオーディオ・デベロッパー「EXPONENTIAL AUDIO」の創設者/開発者 Michael Carnes さんに、創設のきっかけや今後の展望を聞いてみました!

圧倒的な使いやすさとサウンドクオリティが魅力的なリバーブ・プラグインを数多く開発し、日本でもファンが増えつつあるプロオーディオ・デベロッパー「EXPONENTIAL AUDIO」。創設者/開発者 Michael Carnes (以下マイケルさん)さんに、創設のきっかけや今後の展望を聞いてみました!

 

Q1: EXPONENTIAL AUDIO を創設したきっかけを教えてください。

私は生涯常に、音楽、オーディオ、エンジニアリングに携わって生きてきました。その過程の中で、今まで培ってきたアイデアを総動員して最先端のソフトウェアを作ってみよう、そしてそのためにはもう充分な経験を積んできたと思ったのです。それがEXPONENTIAL AUDIO 社創設のきっかけでした。

 

Q2: マイケルさんの経歴を教えてください。

経歴はとっても長いですよ!最初の頃は音楽と科学の両方に魅了されていましたが、10代後半~20代前半にかけてはギタリストとして数年間、ツアーで各地を周っていました。そしてその中で音楽に対する関心がとても深まって、改めて音楽を勉強しようと思ったのです。それから大学に入学し、最終的にはクラシック・コンポジションを専攻に上級学位を取得しました。その後、MITの当時のコンピュータ・ミュージックのクラスに呼ばれまして、そこで初めてコンピュータに触れました。でも教授になることにあまり気が進まなくて。だからもちろん音楽は作り続けていましたが、テクノロジー方面にキャリアを移そうと思い、それから何十年にもわたって、医用画像工学、オペレーティングシステム設計、音声認識、オーディオ科学に携わってきました。LEXICON に入社してからはとても目まぐるしく、様々なことにチャレンジしてきました。LEXICON 社の多くの人気リバーブ・プラグインを設計させてもらいました。その中で思ったのは、自分の最大のライバルは自分自身であるということです。

 

Q3: EXPONENTIAL AUDIO が最も拘っていることや、開発のポリシーを教えてください。

私はプラグインメーカーとして、お客様の作業効率とクオリティーを向上させたいといつも思っています。音質はもちろん重要ですね、そのために、コンサート・スペースや関連する物理学の知識、そして耳を通して人間の聴覚が実際にどのように音をとらえているか常に研究をしていますよ。ワークフローも重要ですね。実際にスタジオでエンジニア達がどのように作業をするのかを知ることはとても大切です。どのような音を欲していて、それをどのように生み出せるか、何を素早くやらないといけなくて、ユーザー・インターフェースに何をレイアウトするのか、経験を充分に積んできた人たちなのか、それともビギナーなのか等々…。私は多くのエンジニア達と話をして、彼らがどうやって作業をするのか学びました。生の音がエンジニアたちの手によって磨かれていく行程を熟知するため、私自身もコンサートホールで生の演奏をレコーディングしていますよ。

 

Q4: どのようなタイプのクリエーター/エンジニアに、EXPONENTIAL AUDIO のプラグインがウケてますでしょうか?

コンポーザーやミキシングエンジニアといった個人のクリエーターとポストプロダクション、同じくらい人気があると思います。最近はゲームでサラウンド・リバーブが使用され始めています。

 

Q5: もし差し支えなければ、最も有名だと思う顧客の名前を教えてください。

音楽方面では、バンス・パウエル、ミック・グゾウスキー、エリック・ゾブラー、ゲイリー・ラックス、グレッグ・ウルト、ボブ・オールソンなど、多くのプロデューサーが使ってくれています。ポストプロダクション方面は、映画の名前で紹介した方が分かり易いかもしれません!例えば、ワンダー・ウーマン、猿の惑星、ハンガー・ゲーム、スター・トレック BEYOND、ダンケルク、スター・ウォーズ/フォースの覚醒、侍女の物語など、他にも数百本の映画で使用されています。

 

Q6: 今後の展望を教えてください。

ここ数年間私は「最新のリバーブ」ということに注目してきました。その結果、「NIMBUS」「R4」が生まれました。いずれもユーザーさんからの反響が良く、特にミックスの現場で利用されることが増えていくと思っています。今後の展開については、今はほんの少ししかお伝えすることはできないのですが、現在ポストプロダクション用の製品を開発しています。より強力なリバーブエンジンとオーディオに重点を置いています。数ヵ月後には更なる最新情報をお届けしますのでお楽しみに!