「一番驚いたのは、オープンハットのリリースから、2、4拍のスネアをカットできたこと」 – “飛澤正人”氏より、『Drumatom』のレビューをいただきました。

Dragon Ash や 三浦涼介 などを手掛ける人気エンジニアの“飛澤正人”氏より、ドラムのブリード(被り)をコントロールする『Drumatom』のレビューをいただきました!


ACCUSONUS『Drumatom』 REVIEW by 飛澤正人

今話題になっている accusonus『Drumatom』を試してみました。

ドラムをマルチマイクで録る場合、どうしても回避できないのがマイク間の被りですが、その被りをコントーロールしてしまおうと言うのがこのdrumatonです。通常この作業はゲートプラグインなどを使って非常に細かな作業をしなければならないのですが、このソフトを使えばノブひとつでその調整ができてしまいます。drumatonはスタンドアローンソフトなので、簡単にDAWのプラグインに挿して使うことはできませんが、「drumaton Player」というプラグインを使えばエディットしたデータをDAWセッション内に読み込んで音を確かめることができ、操作もそれほど難しくないので初めての方でも使いやすいと思います。

そしてこのdrumatonのアルゴリズムのすごいところはオンマイクの音、つまり狙った音源の距離を判別して「遠い音源」だけを消していくことができること。被りを消す量はFOCUSノブを回して決めますが、かなり強めにかけてもアタックが削れないところはすごいです。ここがゲートとは確実に違うポイントですね。

使ってみて一番驚いたのは、ハイハットのトラックでは距離が近いスネアは当然かなりの音量で被っている訳ですが、オープンハットを叩いている時にそのリリースに影響を与えずに2、4拍のスネアの音をカットできたことですね。これは本当にすごいです!こうなるとハイハットの音創りも変わってくると思います。逆にスネアのトップマイクの音などはいつもハイハットの被りを一緒に聴いているので、ここまでキレイにハットの被りが消されると、スネアの音って「こんなこもってたっけ?」というような感じになりました。

あと、被りを消すだけでなく、原音とのブレンド具合を“FINE TUNE”で調整できるのも有難いですね。これでFOCUSノブと組み合わせ『絶妙な被り具合』を“狙って”作り出すことができる訳です。本来生ドラムの被りはとても重要なもの。それを『狙って調整できる』これこそがこのdrumatonの素晴らしいところなのでしょう。


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