EXPONENTIAL AUDIO「NIMBUS」の海外誌レビューをご紹介します!(和訳あり)

Computer Music 誌に、先日SONICWIRE で取り扱いをスタートしたEXPONENTIAL AUDIO「NIMBUS」のレビューが掲載されていたので紹介します!(和訳)


EXPONENTIAL AUDIO「NIMBUS」レビュー
ナチュラルに響きに特化したアルゴリズミック・リバーブ

NIMBUSは、AU/VST/VST3/AAX対応の、Exponential Audio社の最新ステレオリバーブプラグインです。

NIMBUSは同社の人気製品PHOENIXVERBの控えめでナチュラルな響きを生成するエンジンをベースに制作されました。ですので、NIMBUSはPHOENIXVERBにとても似ているのですが、NIMBUSには進化した多くの追加機能が搭載されています。既存の全PHOENIXVERBプリセットを含み、更にNIMBUSに新しく追加されたプリセットも豊富に用意されています。

PHOENIXVERBのように、NIMBUSではアタック、アーリーリフレクション、そしてリバーブテールのタイプ/サイズ/タイム/ディフュージョンの調整や、ダンピング、リバーブのステレオ幅、LOW/MIDバランスやクロスオーバーを自在にコントロールすることができます。

先ず初めにご紹介したいのは、NIMBUSには一つの新しいアルゴリズムによって、Plate 1、Plate 2、Chamber、Hallの合計で4つのリバーブの種類を選べるようになったことです。次に紹介したいのは、新しく追加された柔軟性の高いパラメーターで、特筆すべきは、インプット、アーリーリフレクション、リバーブテールの3つのステージを、ハイパス、ローパス、バンドパス、そしてノッチシェイプでフィルターできることです。

プリ・ディレイやテールディレイの独立したテンポシンクを含める他の追加機能には、6種類のアーリーリフレクションパターン(PHOENIXVERBのパターンも含む)や、テールサプレッションやオンスクリーンツールチップ、リバーブダッキングエフェクトがあります。

最後に紹介したいのは、インターフェースの右サイドに新しく追加された4つ目のサブページ:Warp機能で、コンプレッサー/エキスパンダー、オーバードライブ、ワードサイズリダクションが含まれています。

Warp ページ

NIMBUSのWarpページは、いくつかのグリッドやローファイエッジを追加した仕様になっています。コンパンダーには調整可能なニーシェイプ、アタック、リリース、リミッターがあります。コンプレッション・コントロールでは、コンプレッションをエクスパンションにシフトしたり、アタックやリリースと組み合わせてダイナミックなエフェクトを適用させることもできます。

次に、オーバードライブでは3つのフレーバー(Warm 1、Warm 2、Crush)と、45Hz から4kHzまで調整可能なクロスオーバーは、通過するシグナルの下の周波数の影響を受けない設定にします。各オプションは目立つものではなく、ごく僅かな違いを生み出しますが、全体的なエフェクトにリッチな響きを追加します。

最後に、Word Size (Float to 12-bit)では、少し古めのハードウェアで聞いたことのあるコンバーターノイズを生み出すことができます。12ビット設定においても、エフェクトは極端にかからず、ダーティーなレイヤーを処理に追加するようです。全体的に、Warpのエフェクトはごくわずかにかかるものですが、とてもクリエイティブで、NIMBUSの性能が好きなユーザーには完ぺきにマッチするエフェクトの種類です。

完璧なプリセット

NIMBUSには1,200種類以上のプリセットが収録されています。数だけ聞くととても膨大ですが、それぞれカテゴリーには分かれていて(例えば、Dark、Light、Narrow、Wideなど)、更にはPerc Plateを使えば、いくつかの近い適切なプリセットを選ぶことが可能です。たとえば、Perc PlateDarkやPercPlateWiteなどです。ボーカルとパーカッションを除いて、プレセットはアプリケーションではなくタイプ別に名前が付けられていますが、27個のキーワード(Room、Small Plate、Instrumentalなど)で検索を絞り込むことができます。

サウンドの面では、HallとChamberのアルゴリズムは非常に似ている音色ですが、Hallの方はほんの少し穏やかな響きになります。一方、Plate 2は狭く明るく、Plate 1は太く暗い音色です。新しいアーリーリフレクションの設定については、5つ全てはPHOENIXVERBよりも均一ではなく、特にヴィンテージオプションでは僅かなタップで最もClatteryなサウンドを生成します。

AmountとRecoveryという2つのコントロールによって、NIMBUSのテールサプレッションは非常に使いやすくなっています。例えばサウンドソースのボーカルとリードのギャップがはっきりしている場合や、ミディアムからロングディケイに最適な場合に、とても理想的です。

NIMBUSでは最大249秒のディケイが可能なので、広いスペースはその長所であるといえます。実際に私たちはこの「ほんの僅かなエフェクト」が本当に気に入っています。特にエンベロープの設定はオンセットを非常に正確に調整できるのでとても便利です。PHOENIXVERBとNIMBUSには調整可能なCPUをセーブするための処理スレッショルド(-48dB to -120dB) も組み込まれています。

NIMBUSは、リバーブプラグイン市場の中で、もっともナチュラルな響きに調整できるプラグインの一つであり、ボーカル、リード、セリフなどあらゆる場所に広大なリバーブを追加したい場合、または僅かなリバーブを追加したい場合において最適です。しかし「僅かなリバーブ」がサウンドにクリエイティブなテイストを与え、そして素晴らしく柔軟に調整可能なのです。

総評

NIMBUSを使えばほんのわずかなサウンドの調整を、非常に柔軟性に富んだパラメーターで実現可能です。

プラス:
4つのアルゴリズムを搭載。1,200種類ものプリセット。テールサプレッション。柔軟性に富んだフィルタリング。低CPU負荷。

マイナス:
特になし