SONICWIRE

意外と簡単に使える?EDM定番シンセ音源『SERUM(セラム)』の基本を押さえよう。

2017年3月31日 17:59 by Takamichi Koizumi

Deadmau5のコラボレーターでもあるスティーヴ・デューダ氏が開発し、今やソフトシンセ界に君臨する世界中で話題のモンスターシンセ『SERUM』。まだ買ってないという方、「SERUMを買っても、、」「自分にはシンセ音源は無理、、」と思っていませんか?SERUMは意外と簡単に使えちゃうんです。

プリセットを読むだけでもOK
SERUMには、9カテゴリ/450種類以上のプリセットが収録されています。これをロードして演奏するだけでも、なぜSERUMが【EDM最強シンセ】と呼ばれるか理解できる程度には演奏を楽しめるでしょう。

ウェーブテーブルのポジションを変えてみる
「OSC A」と「OSC B」は、SERUMの醍醐味ともいえるウェーブテーブル・オシレーターです。AとBにはそれぞれ異なるウェーブテーブルを読み込めます。ウェーブテーブルには複数の波形(音色)が含まれていて、【WT POS(ウェーブテーブル・ポジション)】で音を切り替えられます。プリセットを読み込むと、それらしいウェーブテーブルが既に読み込まれた状態になっていると思いますので、【WT POS】を回して音色を変化させてみましょう。


上の画像の「OSC A」のディスプレイに表示されている3D(緑色)の部分は非常に細かいですね。これは「OSC A」のウェーブテーブルには200種類以上の波形/音色が含まれていることを表しています。一方「OSC B」には十数種類しか含まれていません。

WT POSとLFOを組み合わせる
これができるとSERUMでの演奏がもっと楽しくなってきます。ウェーブテーブルは、WT POSノブから音色を切り替えられますが、マウスでノブを操作しながらMIDIキーボードで演奏、というわけにはいきませんよね。なので、WT POSの操作はLFOに担当してもらいましょう。

設定方法は、非常に簡単です。「LFO 1」と書いているところの左横にある「矢印の十字架」的アイコンを、マウスでクリックして、WT POSのところまで引っ張ってあげましょう(ドラッグ&ドロップ)。これで、MIDIキーボードで演奏をすると、WT POSが自動的に変わるようになったと思います。

ここまでができるようになればLFOのグラフの形を変えたり、OSCのウェーブテーブルの組み合わせ(ウェーブテーブルは140種類以上収録)を変えるだけでも、かなり多くの音色バリエーションを生むことができます。

SERUMを買ったら是非試してみてくださいね!
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