SONICWIRE

[新作情報] CINESAMPLES社より、次世代型クワイア音源『VOXOS』リリース!

2010年12月6日 18:13 by T

トピックス画像

CINESAMPLES社より、次世代型バーチャル・クワイア音源『VOXOS』リリース!バスティア教会で緻密にレコーディングされ、大編成のフルクワイア、ボーイズ、ソロ、フレーズビルダー、高性能なレガートエンジンを搭載。プロフェッショナルが使うためのツールとして完璧な仕上がりを誇ります!

この『VOXOS』に関して、CINESAMPLES社が作成したムービーを基に主要な機能についてご紹介します。


『フレーズビルダー』

まずは『フレーズビルダー』。パッチ内に収録されている30個の音節から歌詞を構築する事ができます。歌詞はパッチのグリッド上に構築する事ができ、MIDIがトリガーされる毎に1音節ずつ発音します(シラビック様式/シラブル様式)。サスティンペダル(CC64)をトリガーすることで、1つの音節を表情豊かに歌い上げる『メリスマ様式』も演奏可能です。

その他、MIDI周りのご説明をするとすればモジュレーション(CC1)とキースイッチ。モジュレーション(CC1)はベロシティーレイヤーをモーフィングするのに使われます。従来のKontaktライブラリ(Ver,4以前)ですと、ダイナミクスのコントロール=音量調節でした。しかしながら、Kontakt Player4(&Kontakt4)専用として組まれたVOXOSは、ダイナミクスのコントロール時にニュアンスも変化します。

キースイッチは歌詞のパターンを切り替えるのに使われます(最大12通りの歌詞を構築可能)。

『レガートセクション』

お次は『レガートセクション』について。

機能的な部分に関しては、殆ど説明することがありません(笑)機能/インターフェースはシンプルで、初見でも十分にお使い頂けるのではないかと思います(上のムービーだけで、8〜9割ほど紹介できていると言っても良いかもしれません)。

補足をするとすれば1点。 “アンサンブル” の演奏が可能である点について。ムービーの1分20秒〜をご覧頂くとお分かり頂けますが、複数のセクションを選択/ロードすることでアンサンブルを演奏することができます。

製品詳細ページにも記載がありますが、このレガートセクションにはボイスリーディングエンジン(V.L.E)が搭載されています。これはトリガーされた和音を検知/ボイスを振り分けるエンジンで、例えばソプラノ/アルト/テノール/バスをロードしている状態で4和音をトリガーすると、和音のトップノートをソプラノ、セカンドノートをアルト、サードノートをテノール、ルートをバスに振り分けてくれます。これにより、自然な音の厚みをキープします。

『クワイアエフェクト』

最後は『クワイアエフェクト』について。シャウト、ウィスパー、ため息、クラスター、叫び声、歓声(?)など、TVやゲーム音楽に最適なクワイアエフェクトを収録したパッチです。これまた機能的な部分については殆ど説明することがありません(笑)初見でお使い頂けると思います。

以上がVOXOSの主要な機能になります。

昨今、クワイアの部類に関しては技術的な進展があまり無い状況で、VOXOSは操作性、クオリティー(特にニュアンスに関して)共に現代的に仕上がったのではないでしょうか?クワイアが雰囲気作りに(大きく?)影響するアクション系映画のような壮大な楽曲を作られている方は、是非導入をご検討下さい!

シネマティック・ライブラリがお好きな方にもオススメです。