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[メディア掲載情報] 10点満点が2タイトル! @ COMPUTER MUSIC誌09/09

2009年9月2日 19:10 by ich

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英国COMPUTER MUSIC誌2009年9月号のレビューにて、Loopmasters『THE NEXTMEN / HIP HOP & ELECTRONICA』とBig Fish Audio『BOLLYHOOD BEATS』が10点満点満点を獲得!さらに、Toontrack『SDX METAL FOUNDRY』とがBig Fish Audio『ELECTRON SMASHER』が9点、Loopmasters『FULL CYCLE / DRUM&BASS COLLECTIVE』が8点、Big Fish Audio『HIPHOP EXOTICA 2』が7点を獲得しています。『SDX METAL FOUNDRY』に関しては、メタル特集(制作手順の詳細な解説が中心)でもドラム音源として取り上げられてることから、満点こそ逃したもののクオリティは折り紙つきであることが分かります。各製品レビューの日本語訳は「続きを読む」にてご覧ください!

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『THE NEXTMEN / HIP HOP & ELECTRONICA』 10/10!
アーバン系の多作なプロデューサーユニットThe Nextmenによる一味違うユニークなライブラリ。全体を通してサウンドは非常にラージであり、英国アンダーグラウンドのバイブスがしっかり封じ込められている。ベース/ドラム/FX/楽器/ボーカル/スクラッチといったカテゴリに分類されたユニークなサンプルは総計400以上。ループだけでなくワンショットも収録し、クオリティは極めて優れている。太くグルーブ感溢れるサウンドを必要とするのであれば実質的にどんなジャンルの音楽の制作であっても、本作に手を出さないのは愚かだろう!

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『BOLLYHOOD BEATS』 10/10!
もしあなたがhip-hopやR&B制作にインドの創造性によるヒントを求めているなら、本作に収録された92のコンストラクションキットが欲しくなるだろう。各々はフルミックスと楽器個別のループを収録している。ドラクやダフ、マンジーラ、グングルと共に、タブラは本作のどのキットにも使われており、ヒップホップ的な電子音とシームレスに混ぜ合わされている。レコーディングは24bit(ステレオサンプルもあり)で行われており、演奏もスタイリッシュかつダイナミックでミックス作業も行いやすい。群を抜いて本物の雰囲気を湛えつつモダンでもあり、リズミックなボトムエンドと弾けるようなトップエンドを伴っている。素晴らしい。

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『SDX METAL FOUNDRY』 9/10
S2.0拡張ライブラリ第二段として、Toontrackは自身のルーツに立ち返り、巨大なメタル向けキットをストックホルムのアトランティス・スタジオで録音した。当然ながらツーバスであり、右側には12種類のキック、左側には5種類のキックを用意している。メイン・キックのコントロールパネルでAlternateオプションをオンにすると、ソフトが自動的に両方のバスドラムを交互に発音してくれる。音質面では、タイトでかっちり力強いサウンドから、ビッグで太くブーミーなサウンドまで網羅している。

スネアには14種類のバリエーションがある。チューニングが高めのタイプでは、7×13″ Tomas Haakeモデルや6.5×14″ Pearl Ian Paiceモデル。ロック系スネアでは、6.5×14″ Pearl Reference Low Pitchedモデルや12×14″ WFL Marching Snareが良い働きをする。ラックタム3つとフロアタム2つには、約8キット分のバリエーションを用意。そして、シンバル類ではハイハット5種類、ライド4種類、クラッシュ/スプラッシュ/チャイナは驚愕の40種類が用意されている。ああ、カウベルも!(中略)

マイクチャンネルは基本的なものは当然網羅しているうえ、スネアに4つのマイク、snare trashと名付けられた1940年代のマイク、4つのアンビエンスマイク、リバーブチャンバーまで用意しているところが興味深い。ミキサー設定のクールなプリセットも用意されている。

Daniel Bergstrandのようなメタルのプロデューサーがクレジットに記載されているところからも明らかなように、ToontrackはSDX METAL FOUNDRYの制作に一切手を抜いていないし、サウンドは最高だ。これらのキットは実際メタルに素晴らしいが、力強いサウンドなのでポップスやファンク、ロックに使っても素晴らしい。

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『ELECTRON SMASHER』 9/10
Electron Smasherが、これ見よがしにグリッチーな電子音を収録するという、サンプルライブラリに対する奇抜なアイデアを証明している。そこにはトータル700以上のユニークなサンプルがあり、グルーブ感のあるコンストラクションキットやアンビエント的なコンストラクションキット、追加ループカテゴリも用意されている。全ては、現在のトレンドに則ったスタイリッシュなやり方で予測不可能なほどズタズタにされている。そのサウンドはあらゆる電子音楽プロデューサーの引き出しに用意に滑り込ませられるだろうが、それ以外のエッジーな音楽にとっても見落とすべきではない。アンビエンスはムードを作り出し、グルーブはペースを決定し素晴らしいフィルも作り出す。全てのサンプルは使いやすくカテゴリ分け/ラベル付けされている。

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『FULL CYCLE / DRUM&BASS COLLECTIVE』 8/10
Full Cycleに所属するD ProductとUV Rayが作り出した450以上ものユニークなサンプルは、Roni SizeやDJ Krustも手を加えたまさに本物のドラムンベース用ループ&ワンショットだ。レーベル名から期待するとおり、かつてドラムンベースを席巻したブリストルのスタイル。ブレイクビーツやダーティなベースライン、効果音と共に「音楽的な」素材も用意されている。本物のFull Cycledだ。

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『HIPHOP EXOTICA 2』 7/10
本作は36のコンストラクションキットから構成されている。各コンストラクションキットはキーとテンポが明記され、楽器ループとドラムのワンショットを収録。コンセプトは、ヒップホップと世界中の民俗楽器演奏の融合。興味深い趣があり、プロデューサーはヒップホップの流儀でサウンドをまとめようと試みている。いわゆるエキゾチックなサウンドは素晴らしく、本作が提供する価値となっている。

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