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[メディア掲載情報] Toontrack『SUPERIOR DRUMMER 2.0』が10点満点&Platinum Award獲得!@ Future Music誌09/08

2009年8月12日 17:23 by ich

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英国FUTURE MUSIC誌2009年8月号にて、Toontrack『SUPERIOR DRUMMER 2.0』が10点満点&Platinum Awardを獲得いたしました!前月号のHeavyocity『EVOLVE』に続き、1ページ丸ごと使った長文レビューとなっています!やはりToontrack製品は全世界的に高評価!そのほかにも、Mutekki『KICK FREE REVOLUTION VOL.1』とMutekki『FX REVOLUTION VOL.1』が9点、Big Fish Audio『EARTH TONE / WORLD PERCUSSION』が8点を獲得しています。各製品レビューの日本語訳は、「続きを読む」でご覧下さい!

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『SUPERIOR DRUMMER 2.0』 10/10 + Platinum Award!
多くのドラムサンプラーが電子音やクラシックなドラムマシンのシンセサウンドの再現に注目する中、Superior Drummer 2.0 (S2.0)は生ドラムのサンプルに完全に拘り、特にロックやファンク、ジャズに特化している。スタジオでの生ドラムレコーディングの繊細さを再現するために絶妙な録音が行われたS2.0の驚くほど巨大なライブラリは、インストール時間の長さからすぐに明らかになる。

—– 構築 —–
S2.0の直感的なインターフェースのひとつスタンダードビューはドラムキットの画像が表示され、各ドラムパーツを選択して独自のドラムキットを組むなど、すぐに慣れることができる。もしこのグラフィカルな表示が合わなければ、初代SuperiorやNI社Batteryのような格子状のクラシックビューもある。24bitクオリティで収録されたサンプルには有名なドラムが使用されており、GMS製のタムやキック、Sabian製のシンバル、Ludwig / GMS / Rogers / Slingerlandのスネアを選択できる。

スティック/ブラシ/ロッドのどのツールで叩くのか、また、ビーターの種類も選択することができる。完全インストールではスネア7種、キック3種、ハイハット3種、山のようなタムとシンバルが利用可能。これでも物足りないユーザーのために、Toontrackは拡張ライブラリも用意している。収録サウンドそのままで満足できない場合は、各ドラムのADSRエンベロープを個別に調整することも可能。

S2.0でドラムキットを組み上げるのは単純明快だ。各ドラムパーツはそれぞれ別のMIDIノートに割り当てられ、もちろんベロシティに反応するので、自作パターンもリアルで生き生きとしたものになるだろう。ひとつのドラムパーツでも複数の奏法があり、これもまたそれぞれ別のMIDIノートに割り当てられる。例えば、ハイハットではきつく閉じた状態から完全に開いた状態まで16通りのバリエーションが用意されている。サンプルプレイバックのスマートさも心強い – 例えば、クローズハイハットを鳴らすとオープンハイハットの余韻を即座にミュートする。ただMIDIループでS2.0を鳴らしたりMIDIキーボードやMIDIパッドで演奏しても良い結果は得られるが、電子ドラムキットで演奏するのが、生のドラマーが持つニュアンスやタイム感も含めて、高品位なドラム「録音」を行う最良の方法だろう。

—– ミックス —–
ドラムパートの作曲が終わった後は、ミキサーセクションでさらに面白いことになる。バーチャルな18チャンネル(各ドラムパーツに立てられたマイクが14モノチャンネルと、オーバーヘッドやルーム/アンビエンス用マイクのステレオペア)を駆使することで、ミックスダウン作業においてSuperior Drummerはコンソールの役割を果たします。

音量やパン、位相反転スイッチに加え、特定のマイクに被る各ドラムパーツの音量まで調整できるので、ミキシングにさらなるリアリティがもたらされる。16バスチャンネル、どのチャンネルにもアサイン可能な基本的なエフェクトも用意されている。このエフェクトはSonalksis製のEQ/コンプ/ゲート/フィルター/トランジェントであり、どれも良い結果が得られる。もし手持ちのプラグインやアウトボードを使いたい場合は、16ステレオのマルチアウト機能が便利だろう。

—– 結論 —–
Superior Drummer 2.0は、それが目指すところに到達した傑作ソフトウェアである。サウンドは絶品、インターフェースは明快、全ては意図されたとおりに働き、バラエティーのある拡張ライブラリへの明確なアップグレードパスも用意されている。表面的には単純なように見えて、ユーザーフレンドリーなまま複雑な機能を搭載したツールだ。

—– 評価 —–
安定性: 9
価格: 8
簡便性: 9
汎用性: 9
総合: 10

最高の生ドラム音源だと主張する権利のある傑作ソフトウエア

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『KICK FREE REVOLUTION VOL.1』 9/10
他社製品とRevolutionシリーズの明確な差のひとつは、キック抜きのループに対する愛情だ。本作に収録されている総計684のキック抜きループはBPM127に統一されており、ハウス/テクノ系のプロデューサーに最適だろう。楽曲に組み込むために苦労するような完成形のループというよりむしろ、どれもが楽曲に組み込みたくなるような素晴らしい汎用性を誇っている。

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『FX REVOLUTION VOL.1』 9/10
Oliver Schmittの前作Club Revolutionをレビューしたとき、そのテクノサウンドに我々は本当に感銘を受けた。そして、彼は今回再び300以上のループ(127BPMと140BPM)と1000以上もの効果音を届けてくれた。Oliverの作り出すサンプルがFunkagendaやKiko、Jason Nevinsといったアーティストに支持される理由はすぐにわかる。クオリティは完璧に最高のプロ仕様サウンドで文句のつけようが無い。絶品だ。

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『EARTH TONE / WORLD PERCUSSION』 8/10
Big Fish Audio制作による本作のクオリティ/スケールは感動的なほどだ。6GBを超える収録内容は、72-200BPMのループや様々な楽器を含んでいる。