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[メディア掲載情報] SDX NEW YORK STUDIO LEGACY SERIES VOL.2が10点満点 @ COMPUTER MUSIC誌09/07

2009年6月15日 18:21 by ich

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英国COMPUTER MUSIC誌2009年7月号のレビューにて、Toontrack『SDX NEW YORK STUDIO LEGACY SERIES VOL.2』が10点満点満点を獲得!そのほか、ZERO-G『PROGRESSIVE HOUSE』が9点、MUTEKKI『KICK FREE REVOLUTION VOL.1』が8点を獲得しています。「続きを読む」にて、各製品レビューの日本語訳をご覧頂けます。

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『SDX NEW YORK STUDIO LEGACY SERIES VOL.2』 10/10
Toontrackの最上級ドラム音源Superior Drummer 2.0(以下S2.0)のユーザーは、EZXシリーズ(EZdrummerの拡張ライブラリ)を購入すればドラムキットを追加することができる。だが、ついに、ToontrackはS2.0専用の拡張ライブラリをリリースした。ドラム数、ミキサーチャンネル、奏法、ダイナミクスのレイヤー、どれをとっても(少なくともスタンダードなドラムキットでは)EZXより勝っている。

S2.0同梱のドラムキットはニューヨークのAvatarスタジオでレコーディングが行われたもの。そして、本作は、ニューヨークの二大スタジオAllaireスタジオとHit Factoryでレコーディングが行われている(どちらのスタジオも現在はクローズ)。

Hit Factoryキットは以下のドラムを収録:22″と24″のGMS製バスドラム、10″, 12″ 14″, 16″のGMS製タム(クリアーヘッド&コーテッドヘッド)、GMS 4種, Ludwigs 2種(Black Beautyも含む), Trickといった総計7種のスネア。GMSの5.5×14″モデル以外のスネアは全て6.5×14″。シンバル類はSabianで統一され、ハイハット2種、ライド2種、クラッシュ10種を用意。

Allaireキットはシンバル類が少し減る(こちらも全てSabian)が、オールドスクールで暖かなサウンドが特徴。16″のハイハットとクラッシュシンバルのペアは、スイートでクリアなサウンド。バラエティに富んだ6種類のバスドラムの中でも、雷のような音がする26″ Slingerlandと、響きの豊かな20″ Gretschが印象的。14″ Rogers Dynasonic以外のスネアとタムは全てLudwig製。スネアのうち4つは切るような甲高いトーン、2つは顔をひっぱたくようなパンチ力抜群のサウンド。多種多様な奏法に加えて、バスドラムのビーターをフェルト製/プラスチック製から選択できる。

Hit Factoryキットは通常のクローズマイクに加えて、アンビエンスマイク2種(中距離、遠距離)、コンプ済みスネア&アンビエンス、Sony製マイクとShure製マイクで収録されたと思しきルームマイクのチャンネルも備えている。Allaireキットはボーナスチャンネルとして、近/中/遠/モノラルのアンビエンス、モノラルのオーバーヘッド、スネアのリム、SansAmp製プリアンプやShure製Green Bulletを通したチャンネルを用意。Hit FactoryのルームサウンドはAllaireスタジオよりもタイトで扱いやすい。とはいえ、S2.0内蔵ミキサーでアンビエンスチャンネルも含めたバランス調整やエフェクト処理が行えるので、どんなジャンルの音楽にも適合させることが可能。さらにMIDIファイルやミキサーのプリセットも収録。

もしあなたが既にS2.0を持っているのであれば、Avatarキットのサウンドの素晴らしさは十分良く理解しているだろう。本作のサウンドも同じレベルに達している。素晴らしいドラム音源を捜しているなら、本作の購入はもはや義務と言える。

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『PROGRESSIVE HOUSE』 9/10
560個の24bitサンプルを収録した、ハウスミュージックのプロデューサー向けタイトル。各ループは3種類のテンポ(BPM122, 125, 127)に分かれていて、ベースライン、ビート、シンセフレーズをカバーしている。また、効果音サウンドも同様に3種類のテンポに分かれていて、明確なリズムを持たない効果音サウンドはインスピレーションをかきたてるプログレッシブなバイブスに溢れている。ワンショットサウンドのなかでは、クラッシュシンバルが特に素晴らしい。ソリッドなキックとタイトなハイハットも間違いない。

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『KICK FREE REVOLUTION VOL.1』 8/10
サウンドデザインの魔術師Oliver Schmittが無敵に戻ってきた、彼の前作で好評だったキック無しドラムパターンに対する要望に応えて。低域がほとんど無いので、これら680ものダンス系ループはあなたのドラムトラックに簡単に組み込める。全てのループはBPM127に統一され、ハウスミュージックとの相性が抜群。Experimentalカテゴリーは、キンキンしたワンショットやFX〜奇妙なループを収録。Mainカテゴリーは、最新のトレンドも押さえつつ多様なスタイルに適用できる、扱いやすいループを収録。Percカテゴリは、コンガやボンゴのような生のパーカッションを収録。とても使いやすいタイトルだ。