SONICWIRE

[リリース前の新作]Sonivox『FlyingHand Percussion』

2007年1月23日 18:32 by wat

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NAMM SHOW 2007も終了し、いよいよ新製品ラッシュが間近となったメディアファージ事業部のwatです。コンバンワ。

さて、色々と用意されている新製品の中で、なにかこう恐ろしいほどの異彩を放っているのがコチラ『FLYING HAND PERCUSSION』です。(恐らくコアなノイズミュージックでも聴く人で無い限り、こんな”紙ジャケ”見た事がないかと思います。)

中身の方は、その名のとおりパーカッション専門のライブラリ(KONTAKT2専用フォーマット)なのですが、既存のタイトルと比べ、音色の傾向が全然違います。本作で特徴的なのは、鋭いアタック感や、高品位なマイクによる空気感/質感を最重要視したサウンド、そして打点/強弱によるバリエーションの多さ(ベロシティーレイヤー最大20、オルタネート機能あり)。

また、ジャケットのイメージとおり、エスニックな楽器が中心に収録されているのですが、他にも(全体のほんの一部ですが)作者の趣味性の強い、繊細なクリック・サウンドや、重厚なベースドラム・サウンドも収録しており、これ一枚で、伝統的なものから現代的(電子的)なものまで含め、パーカッションサウンドの大辞典を作ろうとしている事が伺えます。「凄くリアルで、ほんのりスピリチュアル。」そんな印象を受けました。

また、本作には大量のデモソングと、太っ腹なデモファイルが用意されています。前者は、SONIVOX社の特設サイト内でじっくりと試聴して頂きたいのですが、後者のデモファイルというかKONTAKT2.2用の巨大プログラムについてはもう少し突っ込んで下記にご説明させて頂きます。

加えて、デモソングの試聴先リンクや、ダウンロード先、収録楽器一覧などは、最後にまとめて紹介させていただいております。
また、本製品の日本価格は35,700円、今週リリース予定です。


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まず、KONTAKT2ユーザーなら絶対にチェックしておきたいのがこのジャンべのプログラム。画像では”LIGHT”なんて書かれておりますが、とんでもございません。容量156MBでございます!!(ちなみにフルバージョンは322MBです)。

このプログラムをご試用頂く事で、ほぼ『Flaying Hand Percussion』のコンセプトである、サウンドの方向性、奏法/サウンドバリエーションの充実度などはお分かりいただけるかと思います。演奏者の指が、打楽器の皮に、触れるときの”緊張と感動”それが体現されている感じがします。贅沢をいえば、鍵盤ではなく、ハンドソニックの様なコントローラーで操ってみたい逸品ですね〜。いや楽しいです。

くどい位に、繰り返しますが、これは本当に良いものです。恐らく貴方が他に持っているライブラリやシンセのジャンベサウンドより高い充実度を誇っているでしょう。これが無料で使えるのですから時代は変わりました・・・。(最初に触ったときは本当にショックでした)

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次にこちら、パーカッション・アンサンブルのプログラムです。これは一つ、パーカッションオーケストラを想定し、相性の良い大量のパーカッションを鍵盤上にマッピングしているのですが、非常にムードの有るまとまり方をしているのがGOOD。

そう、そのムードの良さ、凛とした神秘的ともよべる空気感が『Flaying Hand Percussion』の表現力の最大の特徴なのです。アンビエント、エレクトロニカ、音響、さらには民族テイストなR&B/ヒップホップまでに、かなり個性的で即戦力なサウンドスケープを付け足してしてくれる事は間違いありません。これも無料です!

・『Flaying Hand Percussion』に関する、デモソング、デモプログラムの入手先はコチラ>>
※デモソングはページ中程の、 “DEMOS”をクリックして下さい、デモプログラムも同様に”FREE SAMPLES – 600 Meg”をクリックして下さい。

・『Flaying Hand Percussion』収録楽器一覧

The Acoustic Instruments:

• 4 Anklungs – Asian bamboo rattlers
• 2 Boomwhackers
• 16” Djembe
• Handmade Naal –similar in sound to Tabla Drum
• 14” Maple Ashiko
• Piru Claves
• 16” and 22” Frame Drums
• 5 Gallon Jug
• Suspended Bass Drum
• Clay Drum – resembles an Udu
• Traditional Indian Kanjira Drum
• Assorted Shakers –plastic, wood, and bamboo variations
• Assorted Bells – including belltree and bell stick
• Congas
• 14” and 16” Timbales
• Mountain Rhythm Bongo Cajon – features mahogany heads
• 3 Cowbells
• Triangles – A Brass Orchestral Triangle and a one of a kind Trine Instrument

The Electronic Instruments:

• Mutants – Cinematic sounds featuring re-pitched instruments and virtual ensembles
• Morphosis – electronic hybrids synthesized from real organic resonances