SONICWIRE

[メディア掲載]BREAKBUSTERS & GLITCH HOP @ サンレコ2月号

2007年1月24日 17:35 by wat

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続けて、サンレコ2月号よりご紹介。

BREAKBUSTERS』は、既に人気にの高い製品。新世代ブレイクビーツ集という事で、”グルーブ感”と”音圧”が、絶妙のさじ加減で共存している世界観はサンプリングCDの中で、最も新しいサウンド、Toby氏にオススメして頂くのも頷ける内容です。ジャケットにも堂々とfiltest, funkest, grimist…と記載されておりますし、Breaks〜Grimeまでのハイテック・ブレイクビーツ・ミュージック好きなら間違いないでしょう。

次にエレクトロニカ・ヒップホップ/デジタル・ハードコアビーツ用という、コンセプトからして問題作(意欲作)の香りがする『GLITCH HOP』。バリバリ歪んでいながら、ブリブリ重低音が出ている。。。と言った一見すると良いんだか悪いんだか判らない音質評価は、質感多彩で好きな人にはたまらい所です。音が細い(もしくは太さといった概念に無頓着な)地球とスピーカーに優しいエレクトロニカではなく、”ブットイ・ビート”命のゴリゴリ、ガッツガツのサイバービート好きに捧げます。

他に印象的だったのは、特集『見えるリバーブ 見えないリバーブ』。何が印象深いかと言うと「この記事を読みながら、リバーブの勉強をしよう」という通常の用途以外に、IRリバーブを用いて”エコールーム”や、”プレートリバーブ”のサンプリング音を聞きながら、リバーブの歴史を追体験できる点でしょう。

リバーブは、ディレイや、その他の空間系エフェクトに比べて、IRにて再現できる空間/機材の種類が多くさまざまな名機のサウンドを聞く事が可能かと思います(※1)。余談ですが、サンプリングリバーブ用のサードパーティ製、IRライブラリと言うものは、今現在なかなか商品としてのリリースが難しいみたいですね。なんとか軌道に乗る定番IRライブラリが出てきて欲しいものです。

(※1)多くの市販IRリバーブには、プリセットとして有名なリバーブが標準搭載されているほかにも、Noisevault.comなどのWEBサイトで入手する事が可能です。これにSIR(windows用)などのフリーのIRリバーブを組み合わせだけでかなりな数のIRを使用する事ができると思います。